小原流の色彩盛花様式本位では、アマリリスは花2本、葉5枚の「二花五葉(にかごよう)」が最低限必要とされています。しかし、花の流通としては、他流派用の 二花七葉での出荷規格しかありませんでした。長さも生花(せいか、しょうか)用の長めのサイズで、それ以外はいけばな花材には向かないという認識が生産者にもありました。
いけばな花材を守るプロジェクトを通じて、家元が生産地を取材し、小原流が必要とするアマリリスについて伝えたことで、二花五葉で短めのサイズという出荷規格が実現。産地との提携がスタートしました。1月下旬からアマリリスの出荷が始まります。使い続けることが生産地を守ることにつながりますので、研究会用や季節のお稽古に、ぜひたくさんいけていただけますよう、お願いいたします。
いけばな花材を守るプロジェクトとは
豊友会と小原流が協力し、生産が減少している花材を積極的に利用することで、花の産地を支える取り組みです。
引用：小原流挿花より