二輪菊は、二輪の花を段差をつけて残すように仕立てた菊です。品種の特性ではなく、一本の茎に次々と伸びてくる脇芽を一つ一つ人の手により摘み取る『芽かき作業』を繰り返して作られます。手間と熟練した技による二輪菊は、風情や趣があることから、いけばな花材として重宝され、長く流通してきました。
しかし、いけばな需要の減少とともに市場での取引価格が低下したことなどから、今では生産者も少なくなりました。いけばな花材を守るプロジェクトに取り上げられていますが、現状は産地が限られていることから出荷確約ができず、研究会での使用をお断りせざるを得ないケースもあります。
皆さまに二輪菊を安定してお届けできるよう、新たな生産地との提携や、生産者が作り続けてゆくために適正な取引価格を設定をすることを目標としています。
いけばな花材を守るプロジェクトとは
豊友会と小原流が協力し、生産が減少している花材を積極的に利用することで、花の産地を支える取り組みです。
引用:小原流挿花より