花材の供給
豊友会では各地の花卉(かき)生産者と提携し、燕子花、立日蔭、谷渡りをはじめとした多くのいけばな花材を加盟店に提供しています。
2021年からは小原流本部とともに「いけばな花材を守るプロジェクト」を始めました。アマリリス、睡蓮(すいれん)、河骨(こうほね)、二輪菊、山しだなどの手に入りにくい花材を安定して供給できるよう、産地へのアドバイスや、出荷時期の調整などを行っています。
また、必要な花材を加盟店同士で融通し合う情報システムの構築に注力しています。情報のスピード化を図り、研究会や花展などに合わせて花材を納品できるように努めています。
花展のサポート
支部の記念花展は、花材を担当する花店にとって大変な労力と情報が必要です。そのため豊友会の青年部が中心となり、花展経験のある花店が担当店に協力する、花展お手伝い制度を実施しています。経験豊富な仲間の力を借りることで、水揚げ、陳列、取合せ、いけ込みなど、花展の業務を行うことができます。また、花展のサポートを通じて多くの知識や技術を習得できます。規定のレベルに達した者は、家元から花展のエキスパートであることをあらわす「花職(かしょく)」の認定を受けています。
研修と親睦
豊友会では毎年、小原流家元をお招きして青年部主催の研修会を開催しています。国内や海外など各地で実施し、花材の自生地や圃場(ほじょう)などを見学して産地の実情を調査したり、花の流通や水揚げ方法などの研究も行います。
この研修を通じて、全国の豊友会メンバー同士や家元との親睦を深めるとともに、いけばな花材を扱うプロフェッショナルとして情報を共有し、研鑽(けんさん)を積んでいます。
引用:小原流挿花より